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マカーブル 死を表わす古い言葉だが、「死などを題材にした中世の 芸術」を指す言葉でもある。 |
魚のグロリア* 「キリストの栄光」という意味の言葉。 教会音楽の形式の一つ、グロリア(栄光)を黒実がもじった言葉。 参照→「墓の魚」の名前の由来 |
マシュート ポルトガルの古い小型ギター。魚の形をしていた。 |
魔女の音楽** シャンソン・フュネライユを参照 |
魔女の苦手なモノ
魔女には弱点、苦手なものもあり、中でも以下のモ ノが有名である。 水、川 流れる水は魔女の妖術を流してしまうので、魔女は 川をわたる事ができない。 塩 塩は邪悪や妖術を浄めてしまうので、サバトの料理 では塩を使う事が禁止されている。 対抗魔術(妖術) 魔女の悪しき妖術から身を護る呪いが存在する。 子供 魔女は子供が苦手だと言われているが、それは子供が 恐れを知らず、思いもよらない行動に出るからであろ う。また悪しき心に付け入る事もしにくいため、苦手 というよりも、嫌いなのだと思われる。 十字架、信仰、教会 恐れを抱くが、吸血鬼や悪魔が十字架を恐れるほど苦手 という事はないと思われる。ただ、時として信仰心は、 魔女の邪悪な妖術をはね除け、無効にする。ほうきに乗っ た魔女が間違って足を十字に組むと、悪魔の魔力は消え、 落下してしまうという。 |
魔女名** 「シャンソン・フュネライユ」の魔女の世界で言う魔女名とは、 魔女同士が本名を隠している時に呼び合うあだ名、通り名のよ うなもので、魔女名をサバトで上司(悪魔の場合もある)からも らう魔女もいれば、自然に仲間内で呼ばれるようになった魔女 名を持つ魔女もいる。また、魔女名を持たず、本名で活動する 魔女も珍しくない。ただ、自分で自分の魔女名をつける事はあ まり無い。(例・「墓場の支配人」、「埋葬虫のお姫さま」など) |
マテ貝 地中海料理に使われる二枚貝。日本では稀にし か販売していない。 |
マラーノ 豚の意味。スペイン語。古いスペインでは、ユダヤ教からキリス ト教に改宗した者を軽蔑してこう呼んだ。また、他のヨーロッパ 諸国がスペイン人を軽蔑して、この名称で呼ぶ事もあった。 |
マルギナータリクガメ |
マルシ族 古代イタリアの民族。ローマ人達から魔女キルケの子孫と 考えられ、邪悪な妖術使いの一族と思われていた。 |
マルシ族の遺産* 邪悪な妖術の事を指した言葉。 |
満月 昔から満月の晩は、魔物達の力が満ちあふれると言われてき た。月はそれ自体に魔力を持ち、古代から女神信仰などに関 わってきた。魔女は女神信仰と大きなつながりを持つので、 月と大きな関わりを持つ。 |
ミドリのヒキガエル* 恐らくヨーロッパに生息する小型のヒキガエル、ミドリ ヒキガエルの事を指している言葉。 |
ムール貝 地中海などは常食にされている二枚貝。正式名称はムラサキイ ガイ。日本ではパエリアの材料などで有名(まれにパーナ貝とい う別の種類の貝が代用されている)。時期、生息地域によっては 毒を持ち、食中毒の原因となる(原因はエサとなるプランクトン が毒を持つ為、貝が毒を蓄積してしまう為)。「シャンソン・フ ュネライユ」に登場するスペインの魔女カロニャ・デ・メヒヨ ンは妖術の調合に、この毒ムール貝(メヒヨン・パサド=腐敗し たムール貝と呼んでいた)を使っていた。 |
メディア・ラシオン スペインのバル(酒場)などで、中皿にのって出てくる料理を指す。 スペイン語。 |
メヒヨン(またはメヒジョン) ムール貝の事。スペイン語。 |
メヒヨン・パサド* 腐敗したムール貝の意。スペイン語。「シャンソン・フ ュネライユ」に登場するスペインの魔女カロニャ・デ・ メヒヨンは、毒を蓄積したムール貝の事を「メヒヨン・ パサド」と呼んでいた。 |
免罪符 今は贖宥状と言う。16世紀、カトリック教会が発行した 罪の償いを軽くする証明書。持っているだけで罪の償い を軽減する効果を持つ。もともとは、通り道フランスな どの妨害にあって、ローマまで巡礼に行けない者などの 為、特別に教会が発行していた特例書のようなものだっ たが、後に金もうけに使われるようになり、やがて禁止 された。当時の教会が金儲けに走った事例として批判が 多い。 |
モリスコ スペインで、イスラム教からキリスト教への改宗者を指 す言葉。スペイン語。 |
やどり木のツタ 古代ドルイド教(紀元前のケルト人の宗教)の時代に、神 聖なるオークの木に寄生したヤドリ木は非常に魔術的で 聖なるものとされていた。その文化が後にキリスト教に 取り込まれ、キリスト教でもヤドリ木は神聖な植物と なっている。 |
ユダヤ人 パレスチナから派生し、ヘロデ王や、ソロモン王の統治し ていたユダヤ王国が滅びた後、世界中に散り散りになった 民族。ユダヤ教という独特の宗教を信仰し、独特の魔術体 系も持っていた。歴史上、世界各地で差別、迫害を受けて きた為、特殊技術などを身につける事で、生き残ってきた 者が多く、各特殊分野で才能を開花させてきた。当時、反 キリスト教的として嫌われていた職業、金貸しなどもその 一つで、金貸しにはユダヤ人が多かった。金貸しなどをし ていた為、キリスト教徒の間では悪魔との繋がりなども信 じられた。悪魔はユダヤ人によく化けると言われている。 現在ではその血も混じりあい、外見的にわかる純潔のユダ ヤ人という人種は存在しない。その為、ユダヤ教に入って いる者をユダヤ人と呼ぶ考え方もあり、その場合は、ユダ ヤ教徒ならばアメリカ人もインド人もユダヤ人と呼ばれる。 「魔女の音楽」に登場するようなユダヤ人は、古い時代の 人物なので、民族的な意味を強く持っている。 |
ラシオン スペインのバル(酒場)などで、大皿にのって出てくる料理を指す。 スペイン語。 |
リスボア ポルトガルの首都。リスボン、リシュボアとも いう。 |
リスボン ポルトガルの首都。 |
リベラリスト |
リル・シュ・ラ・ソルグ村 南フランスにある古い歴史を持つ小さな村。 |
リンゴマイマイ ヨーロッパのカタツムリ。食用になる。フランス料理の 「エスカルゴ」などの材料。ぶどうの葉を食べさせ、育 てたものが最高級とされている。だが、野性の固体は寄 生虫の巣になっており、非常に危険。 |
ルン・ファンド アルゼンチン・ブエノスアイレスの下町の隠語。 他の外国語とスペイン語が混ざり合わさってで きたアルゼンチン特定地域の方言のようなもの。 |
老獪 年老いて、ずる賢くなる事。小賢しくなる事。 |
ろくでなし 誤解される事が多いが、ファドも、タンゴも、も ともとは娼婦や、安酒場をたむろするゴロツキ、 ヤクザ者達が歌う音楽だった。ろくでなし、なら ず者は彼らにとってはある意味、ほめ言葉だった と思われる。南イタリアのタラントも含め、男同 士のナイフの決闘などを歌った歌は南欧に多い。 |
若きフランス 18世紀にフランスで、きどった芸術家気取りのロ マン派の若者を指して呼んだ言葉。 |
我らがスペイン人の知恵* 「イベリアのサバト・第2書簡・墓の香り漂う集会編~練習 劇台本~」の中で、スペイン人の妖術使が自分達の国の妖術 を指して言った言葉。 |