「墓の魚」は、
基本編成のバイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの他に、
以下のような珍しい楽器(民族楽器、古楽器)も使用して演奏します。

電子楽器、打ち込みを一切使わない事をモットーとした
作曲家の指示により、これらの楽器はCDにも収録されています。
                                                        








マルティネーテ・ハンマー


フラメンコのマルティネーテという曲種で使用される
鍛冶屋のカナヅチの音を出す楽器。
















ルネサンス・リュート


ルネサンス時代のヨーロッパで使用されてたギターの祖先。
ギターよりも繊細で乾いた上品な音色を奏でます。














ルーマニア・リュート(コブザ)


ルーマニアの民俗楽器で、かなり特殊な構造をしている為、
演奏が非常に困難なリュートです。
音色というよりは、むしろ打弦に近い、
日本の琵琶に似た荒い擦れ音を奏でます。












19世紀ギター


200年前のフランスギター。
古い時代のギターは小型であったり、弦高が低かったり、
それゆえの独特な音を持っています。
もはや朽ちた木材ですが、いい音を奏でます。















木製ペグのフラメンコギター


フラメンコギターはクラシックギターよりも軽い木材などで作られ、
乾いた荒々しい音色を出すように改良されていますが、
糸巻きペグが木製の古いタイプのこのギターは、
さらに軽い音を出す事ができます。













カスタネット


フラメンコで使用されるタイプのカスタネットで、
黒檀の木で作られています。














イタリア・マンドリン


イタリア民謡などに使用される古いイタリアの民俗楽器。
鉄弦による高音の美しいトレモロを奏でます。












ロング・トランペット


宗教画などで天使が吹いている古い時代のトランペットです。
長いトランペットは壮大な音を奏でますが、
メロディー音を出すのが非常に難しく、
一音、二音を吹く程度に使っています。











カリヨン(教会の鐘)


本物の教会の鐘です。
クラシックでは古くから、神の信仰を表現する為に、
本物の教会の鐘を使用する試みが行われてきましたが、
その大きさ、不便性から、
チューブラーベルや、ハンドベルなどに妥協されてきました。
このカリヨンは比較的、小型なので、
黒実の作品でかなり愛用されています。











バテンテギター



イタリアの特殊な古いギターで、
現地では、タラント(毒蜘蛛の踊り)という舞曲に使用されます。
繊細で、非常に乾いた鉄弦の音色を持ち、
まさに陽気な気候の南欧の雰囲気を奏でる魅力的なギターです。













ポルトガルギター


ポルトガルのファドという音楽にのみ使用される特殊なギターです。
高音でありながら、悲しみを含んだ重い音色は、
他のギターでは代用できません。











卓上オルガン


電気により中のふいごが動き、
その風により音を奏でるオルガンです。
アコーディオンに似た音を持っています。















アマランティナ・ギター


ポルトガルの田舎、アマランティナ地方で演奏される特殊なギター。
独特な復弦によりチェンバロのような音色を奏で、
この楽器でしかできない仕事をします。














コンサティーナ



小型のアコーディオン。
その他、通常のアコーディオンも楽団では使用します。













ベーゼンドルファー・ピアノ


ベーゼンドルファーというメーカーの出しているピアノで、
通常のピアノよりも鍵盤数が多く、
より低音が使用できるようになっています。












スブーキー


ギリシャの小型弦楽器で、囚人が刑務所で袖の中に隠しておく為に、
小さく作られたのだと言われています。
鉄弦でかなりの高音を奏でます。















大太鼓


アフリカの巨大な太鼓で、かなりの重低音が必要な時に使用します。
黒実の作品には基本、打楽器は使用されませんが、
ティンパニのように特殊な重低音が使われる事はあります。













マカフェリギター


フランスのミュゼットなどに使用されるハスキーな音の鉄弦ギターです。











チェンバロ


鍵盤楽器ではありますが、ピアノとは全く異なる音色を持ち、
シャランとしたハスキーな鉄弦ギターのような音を持っています。
チェンバロ用の作品を黒実は数曲、作っています。














パイプオルガン


壮大な魂の信仰の音をならすオルガン。
その厳格で厳粛な音色は、昔から、
神への信仰、または神の国を表現する場面で活躍します。
黒実は、パイプオルガンの曲をかなり多く作曲していて、
この楽器は、当楽団では不可欠なパートとなっています。














カヴァキーニョ



ブラジルのサンバに使用されるカヴァキーニョとは別の楽器で、
こちらは、その元となったポルトガルの民俗楽器です。
鉄弦ですが、単弦で4本しか弦が張っていないので、
非情に素朴な音色がします。












トイピアノ


鉄琴に近い音を奏でる小型鍵盤楽器。
元来は玩具としての性質が強く、
市販のトイピアノのほとんどはチープな作りをしていますが、
中には本格的な物も作られていて、一部の現代音楽家も使用しています。
楽団のトイピアノは、かなりアンティークな価値のあるもので、
黒実の作品の様々な場面で活躍しています。













コントラバス


低音を好み、編成でも低音を強調した
組み合わせを好む黒実の作品には、
時としてコントラバスが通常よりも多くの代数で使用されます。













墓の魚・公式サイト



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