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アドナイハアレッツ・アドナイメイレク 召喚魔術の本に記されている詠唱呪文の一部。「黄金の 夜明け団」という魔術結社が記している。エノク語だと 言われている。 |
アンチキリスト 聖書に、いつか出現するだろうと記されているキリスト に敵対する予言者。ただ単にキリスト教に反対する者の 事も指す。 |
アンブロジウス聖歌 グレゴリオ聖歌の時代に、イタリア・ミラノ で歌われていたと言われている別の聖歌。 |
イタ公共には寛容だな* 「神はイタリア人達には寛容だ」という意味で、「イベリ アのサバト・第2書簡・墓の香り漂う集会編~練習劇台 本~」の中で、妖術使によって使われたセリフ。イタリア (正確にはヴァチカンだが)にカトリックの本山がある為、 だと思われる。 |
犬の道化* 犬の哲学者と呼ばれるキュニコス哲学者の事。 参照→犬の哲学者「犬儒」 |
イベリア 南欧にある半島を指す名前。スペイン、ポルトガルがある。 |
イベリアの毒イモリ* 恐らくイベリアトゲイモリ(スペインイモリ)か、ミドリ イモリの事だと思われる。どちらも有毒。 |
ウィッカン(森の魔女) 英国を中心に実在するの魔女の一派。 「シャンソン・フュネライユ」では「森の魔女」と呼ばれている。 |
ヴィーニョ・ベルデ ポルトガルのワイン。摘み取る時期の早いブドウを使っ て作る事から「緑のワイン」という意味の名前を持つ。 |
エスカラバホ・カローニャ 埋葬虫の事。スペイン語。 |
エノク文字 魔術語。16世紀に魔術師エドワード・ケリーが考え出 したと言われているが、確かではない。文字の配列に よって、様々な魔力を発揮するとされている。悪魔召 還などの祈祷文に使われる。 |
エル・ティテレ 操り人形の意。スペイン語。 |
男のまくら元にブルゴーニュカタツムリを這わせる* カラコル(カタツムリ)の妖術を参照。 |
カエル魚 ガリシア地方でアンコウの一種を指す名前。 ガリシア語でペイシェセ・サポ。 |
カシケ 辺境豪族、地方豪族の事。スペイン語。 |
神なんてソプラノで歌える奴にしか、何もしてくれないものなのだ* 「イベリアのサバト・第2書簡・墓の香り漂う集会編~練習 劇台本~」の中で、妖術使によって使われたセリフ。恐らく 当時、聖歌隊の中でソプラノパートが神学的理由で特別扱い されていた事から、出たセリフだと思われる。 |
カラコル カタツムリの事。スペイン語。 |
カラコル(カタツムリ)の妖術 南欧(スペイン、ポルトガル、フランス、イタリア)では、何種 類かのカタツムリを食べる文化があり、中でも、フランス・ブ ルゴーニュ地方のぶどうの葉を食べさせ、育てたリンゴマイマ イが最高級とされている。だが、養殖ではない野性の固体は寄 生虫の巣になっている為、非常に危険で、これらの寄生虫は人 間を失明させる事もある。「シャンソン・フュネライユ」でも カタツムリを使った邪悪な妖術が登場するが、恐らくこれらの 寄生虫を利用した悪行であると思われる。カタツムリを使った 妖術の記録はあまりないが、十七世紀フランスで、6匹の邪悪 なカタツムリを使い魔に持っていた妖術使の記録が残っている。 |
カラコレス 「カタツムリ売り」の事を歌ったフラメンコの曲。南欧では カタツムリを食べる文化があり、毎年、決まった時期に町に 「カタツムリ売り」が現われる。 |
ガリア地方 現在のフランス周辺の古い地名。 |
ガリエーゴ共 ガリシア人達の事を指した言葉。 |
ガリシア語 スペインの北部にあるガリシア地域で話される 言語。スペインの中央で話される代表的なカス ティーリャ語とはかなり異なった特徴を持つ地 方言語。 |
ガリシア地方 スペインの北部にある一地域。スペインの代表 的ともいえる有名なアンダルシア地方とは全く 異なる文化を持つ。スペインはこのように各地 で異なる文化が様々に点在している。 |
カローニャ** 「腐敗した屍」、または「腐敗」を意味するスペイン語。 黒実の作品に登場する妖術使達には、魔女名にカローニャ (またはカロニャ)という言葉がつく者が多い。これは魔女 達が、「腐敗したムール貝」や「腐敗した犬の屍」という 意味の魔女名をつける事が多かったからである。 |
カローニャ・デ・メヒヨン ムール貝(メヒヨン)の屍という意味。スペイン語。 |
カンテ 本来は、歌を意味するスペイン語。だが、フラメンコの歌を指 す場合が多い。 |
ギターラ ポルトガルギターの事。ポルトガル語。場合によっては、他の 弦楽器の事も指す。 |
キャニドン村 イギリスの村の一つ。昔、大規模な魔女狩りが行われた。 |
キャニドンの娘 キャニドン村の魔女の事。昔、キャニドン村では大規模な 魔女集団がいたとされている。キャニドンの魔女達は、ハ リネズミのみを使い魔とする事や、完全な跡目制度だとい う事などの、いくつか他の地の魔女達と異なる特徴を持ち 「キャニドンの魔女」と言われている。 |
ギリシャリクガメ イタリア南部、ギリシャなどに生息するリクガメ。生息地域 では普通に道を歩いていたりする。「シャンソン・フュネラ イユ」に登場する妖術使達は、このリクガメを使った妖術を 行う。 |
キルケーの女神 ギリシャの女神。魔法を得意とし、薬草の知恵 に長けていたなどの特徴がある為、魔女の祖型 とも言われている。中世の一部の魔女達が崇拝 していた。魔女の神と呼ばれる事もある。 |
クエンカ スペインの町の一つ。有名な修道院がある。 |
クサリヘビ クサリヘビ科、あるいはクサリヘビ属のヘビの総称。 この科のヘビには毒蛇が多い。 |
グリンゴ よそ者、外国人の意。スペイン語。 |
クレド 教会のミサの祈りの形式の一つ。ラテン語。「信仰」 という意味でもある。 |
黒い雄鶏 黒い雄鶏は、妖術、魔術の世界で、邪悪な産物と考え られ、儀式、生け贄に使われた。また、中世ヨーロッ パで出回った妖しい魔術書の名前でもある。 |
ケサティージャ |
ゲヘナ キリスト教で地獄を意味する言葉。本来はエルサレム城壁の南に ある谷の名前だが、大昔、そこで大量の幼児犠牲が行われた事か ら、地獄に例えられるようになった。 |
ゲレフの月* ゲレフとは、古代エジプトで「欠乏」を意味する神の名前でもあ り、古代エジプトの文章では「夜」を意味する言葉でもある。こ の場合、ゲレフの月とは「夜の月」という意味にとらえるべきだ と思われる。 |
犬儒派 参照→犬の哲学者「犬儒」 |
荒野の愛しきあの男(ひと)* 悪魔の事を指している言葉。サバトは荒野などで行われたと されている。魔女達は日々の欲求や、鬱憤を、幻想を見る事 で解消した。ゆえに魔女にとって悪魔とは自分の理想の男性 である事が多い。 |
黒檀業者 黒人を捕まえて売り捌く、奴隷商人の俗称。 |
コサックダンス ロシアに伝わる舞踏の一種。コサックという 農民集団が祝宴で酔っぱらい踊ったものが原 形らしい。 |
コルビーナ |
コルドベス
スペイン人のかぶっている帽子。フラメンコや、アルゼ ンチンタンゴなどでも使われる。 |
コンサルテス** コンサティーナ(小さい手風琴)の事。 |
コンチネンタル・タンゴ スペインからラテンアメリカに渡った人々が作ったアルゼン チン・タンゴが、クラシックの世界に取り込まれ、生まれた タンゴ。荒く、情熱的なアルゼンチン・タンゴに比べて、優 雅で大人しく、メロディーもわかりやすいのが特徴。 |
コンパス 拍子、リズムの事。スペイン語。 |
コンパドリート ならず者、ろくでなしの意。スペイン語。 |
コンベルソ スペインで、ユダヤ教からキリスト教へ改宗した者を指 す言葉。スペイン語。 |
罪悪の豆 大昔、アフリカの一部地域ではカラバル豆という 毒豆を使って裁判を行っていた。毒豆を飲み込み、 死ねば有罪、生き残れば無罪というもので、神の 意志を確認する手段であった。これは無罪の者は ためらいなく一気に毒を飲むので、嘔吐作用で毒 を吐き出して助かり、有罪の者はびくびくしなが ら少しずつ飲むので、毒がじっくり効いてしまい 死ぬのだとも考えられている。 |
魚の魔女** 「シャンソン・フュネライユ」に登場する魔女達 を指して呼ぶ名称。他の流派の魔女「森の魔女」 や「アルビ派の魔女」と区別する時に呼ぶ。 名前の由来は、作者・黒実 音子が魚をテーマに した作品を作っている事や、「シャンソン・フュ ネライユ」の物語に魚介類を使うまじないがよく 登場する事から。 参照→「墓の魚」の名前の由来 |
サバト 魔女達が集まる「魔女の祭り」の事。サバトは、様々な 流派の魔女達が使う言葉であり、その定義は広い。例え ば善良な魔女(ウィッカン)達の開くサバトなら、それは 森の中や、あるいは代表者の家で開かれる集会の事であ り、邪悪な魔女達の開くサバトならば、それは墓場の中 や廃虚で行われる悪魔の主催する祭りの事を指す。 |
サルスエラ |
サンタ・コンパーニャ ガリシア地方で伝わっている亡霊達の行列。 |
サンボンバ |
サンルーカル・デ・バラメーダ スペインの町の一つ。港町。 |
ジェニパーベリー ほんのり辛い植物の実。風味がコショウに似て いると言われている。料理に使う他、強者はシ ングルでお茶にして飲む。常用すると体によく ない。 |
シデムシ 甲虫目シデムシ科の昆虫の総称。埋葬虫、死出 虫とも書く。動物の死骸などを食べて生きてい る。昔は人の死体などにもよってきて、墓場な どに多く住んでいた為、気味悪がられていた。 |
ジプシー 中世に、突然ヨーロッパにやってきた移動民族。当時 のジプシー達は自分達がエジプトから来た。と言って いたが、実際はインドの方からやってきたという説が 有力。ただ、確実な所はわかっていない。時には盗み などを働き、妖し気な呪術体系を持ち、占いなどの商 売もしていた事から、ヨーロッパ各地で嫌われ、迫害 を受け、魔女と考えられたり、悪魔とのつながりを噂 されたりしたが、なぜかユダヤ人ほどは悪魔と関係し た迷信はささやかれていない。ヨーロッパの各地に散 らばり、定着していった一族も、今も移動している一 族も存在する。ユダヤ人と違い、今も民族的特徴を持 ち、黒髪、黒い瞳など、独特の風貌をしている。スペ イン、ポルトガルでは、ジプシーが定住した為、スペ イン、ポルトガル人にはその血が濃く混ざっている者 もいる。ジプシーは正式にはロマという(スペインでは ヒターノと呼ぶ)。 |
邪悪なダンナ* 悪魔の事を指している言葉。 |
職業差別と迷信 中世では職業差別などが、魔女幻想、悪魔幻想と結びついてい た。靴職人、花火師、鍛冶屋、金貸しなどは悪魔や妖術使だと 噂される事があった(妖し気な火花などを放ったりする為か?)。 花売リ娘、産婆など、男性の知らない知識で商売する者も神秘 的だった為か、魔女だと考えられた。 |
十字路 古くから十字路には魔女や悪魔が集まる。と考えられて いた。十字路は迷信、妖術的な意味を持つ。サバトは十 字路で行われるという言い伝えもある。 |
シリアの民 パレスチナや、レバノン周辺の民の古い呼び方。 この場合、現在のシリア・アラブ共和国の事では ない。 |
新月 地球から見た時に月と太陽が同じ方向となり、月が見え なくなる現象。昔から新月の晩は、満月と同様、魔物の 力が満ちると言われる。また、新月は魔物の仕業と考え られていた。 |
スガラムディ村 スペイン・スガラムディ村の魔女集団は完全に階級づけら れた組織で、ヒキガエルを使い魔とし、一人前になると、 ヒキガエルを自在に操れる妖術を伝授されるなど、他の土 地の魔女達にはない独特な特徴を持つため「スガラムディ の魔女」と呼ばれていた。下っ端の魔女達はヒキガエルの 飼育係をしていたと言われている。 |
聖なるパン 聖体の事。キリスト教では、ミサや聖体礼儀で食する ためにパンを聖別し、キリストの体の実体として考え る。 |
聖なるパンより、ヒキガエルを愛している* 「信仰」より、「迷信」を愛している。という意 味の文章。「聖なるパン=信仰」「ヒキガエル=迷 信、妖術」とそれぞれ訳す。 |
税は払えない* 魔女は貧しい為、税金が払えない事が多い。16世紀フラン スのラ・ガンティエールという魔女は、税金を悪魔に代わ りに払ってもらい、その後、お金が消えてしまった為、魔 女である事がばれて処刑されている。 |
セントージャ アルゼンチンイバラガニ(南極ガニ)の事。アルゼン チン付近や、地中海などでは一般に売られているが、 日本では販売される事はほとんどない。 |