ファドとは

ポルトガルの民族音楽(あるいは大衆音楽)です。

フランスにシャンソン。スペインにフラメンコ。イタリアにカンツォーネがあるように、
ポルトガルにはファドがありますが、他の国の大衆音楽に比べて、日本での知名度がま
だ少ない音楽といえます。

ファドは主に、人生の叙情、哀愁を歌う音楽で、ギターラと呼ばれる独特なギター、ポ
ルトガルギターを伴奏に、ポルトガルの首都リスボンの港の酒場で歌われます。
(基本的にはリスボンのファドが有名ですが、同じくポルトガルのコインブラにも種類の
異なるファドが存在します)

男性よりも女性の歌い手が多いとされ、シャンソンのような男女の愛の歌よりも、人生
の悲しみ、哲学、叙情を歌詞にしたものが多く、他の南欧音楽には無い独特な影を持っ
ています。






「亡き女のファド」。あくまで日本語歌詞で歌うのも、こだわり。
しかし、詩のテーマは、あくまでポルトガルや、スペインの風土を
扱っている。

「スペイン墓の魚・室内管弦楽団」では、作曲家・黒実音子がオリジナルで
ファドを作曲している為、日本で唯一、オリジナルでファド作曲をし、歌っ
ている楽団になります。

ただし、黒実の作るファドは、歌詞のテーマが極端にメメントモリ哲学に偏っ
ているのと(現地のファドもメメントモリ哲学を歌ってはいる)、日本語の歌
詞で歌う為、現地でのファドとは違う特徴を持ってる新しいファドといえま
す。







■ファドを真に味わう為の試み

日本では、現地ポルトガルのファドをそのまま演奏したり、日本語訳にして

歌う試みはされていますが、オリジナルで新しくファドを作曲し、演奏する
試みは、未だされていません。

ロック音楽は、イギリスやアメリカで生まれたものかもしれませんが、各国
で消化され、それぞれの国で新しい曲が今も作られています。

クラシックですら、現代音楽という形で、今も新作が生まれ続けています。

その音楽、ジャンルを真に理解し、消化するというのは、やはりそのジャン
ルが生まれた国のスタンダード作品以外にも、自分で解釈し、新たに作品を
生み出す作業は不可欠な要素であると、黒実は考えます。


「埋葬虫のファド」は、南ヨーロッパには多い墓想哲学を歌った黒実の
ファドの代表曲。歌に語りや演技を混ぜた、こうしたファドを黒実は
「ファド・テアットロ」(劇場のファド)と呼ぶ。


            
            
      




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