イベリアの豚・夜の七つの幻想 [記録としての古詩と当世詩]
第六の月 過ぎ越し祭唱[当世詩]

作詞作曲・黒実 音子





1.
***男***
おまえが死んでも、その骨を掘りおこして、踊り明かす
わぉっ!! 腐っても生前はいい女!!
死んでウジ虫共に喰いつくされたって
初めてわかる哲学もあろう

月の出る夜には葡萄酒を
俺の冥府の女に捧げよう
気高くて、古臭い心で歌ってあげよう
悲しみすらも愛して!!

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***全員***
さぁ 踊りましょ!! 月のリズムで!!
カバキーニョの音色をかき鳴らし(オオ、我らの魂!!)
愛も、孤独も、見失わぬように
魂はいつも墓の土の上に
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2.
***女***
古くからの土、恵みの雨
私達にはそれしかなくても
私達にはいつも流れている情熱がある
だから、滅びを嘆く事をやめにしようか

***男***
生きる事は、くだらない死への旅路だが
旅人は、高尚な町娘に恋をする
時が過ぎても変わらぬのは
死んでまた生まれ続ける事!!

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***全員***
さぁ、踊りましょ!! 罪こそ愛して!!
古い恋の物語、聞かせましょ
愛も、孤独も、見失なわぬように
魂はいつも墓の土の上に
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さぁ 踊りましょ!! 月のリズムで!!
カバキーニョの音色をかき鳴らし(オオ、我らの魂!!)
愛も、孤独も、見失わぬように
魂はいつも墓の土の上に
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