19世紀・南フランス・バスク地方の魔女の3つの変奏曲
「第2変奏・ヘウィトの愛のシチュー」
作詞・作曲・黒実 音子
1
***魔女ヘウィト***
燃やしなさい 女神様の毒
砕きなさい ヒキガエルの骨
貴方の為に作るヘウィトの愛のシチュー
私達の偉大な神
キルケーの女神が呼んでいるでしょう?
貴方の魂を手に入れる為に
三日月にワインを捧げるの
心に媚薬をふりかけても
何百年間呪っても
ああ 高貴な魂は
手に入らない事を知りなさい
それが神の決めた事
女達よりも先に決めた事
媚薬も秘薬ももう飽きた
そろそろ真実の恋がしたい
力を手に入れた瞬間に
いつも全て失うんだ
2
大嫌い 真実の聖書
お逃げなさい 教会の威光から
貴方に恋い焦がれる
ヘウィトは暗闇に逃げた女
ほら、ヨ−ロッパヒキガエル達も
貴方に近づく事はできない
貴方のその美しい魂に
私も近づく事はできない
心に媚薬をふりかけても
何百年間呪っても
ああ 高貴な魂は
汚れない事を知ったのです
それが神の決めた事
女達よりも先に決めた事
魔女ほど悲しい者はない
追い出されて騙されて嫌われて
悪魔の夢を見るけれど
いつも全てが夢なんだ
心に媚薬をふりかけても
何百年間呪っても
ああ 高貴な魂は
手に入らない事を知りなさい
それが神の決めた事
女達よりも先に決めた事
罪も妖術も手を染めた
それでも貴方の魂は手に入らない
貴方には貴方の帰る場所
魔女には魔女の帰る場所
媚薬も秘薬ももう飽きた
そろそろ真実の恋がしたい
力を手に入れた瞬間に
いつも全て失うんだ