「組曲・三つの黒ミサ曲」より
やや大きめのインテルメッゾ
[死肉を啄む蟹共よ!! 俺の身体を喰らうがいい]
作詞・作曲・黒実 音子
語らねばならない
人生の哲学というものを
ポルテーニョなら
ブルハも、淑女も、コンパドリートも
男も女も
墓場まで持って
背負っていかねばならぬのだ
その性分ってやつを
生きる事、死ぬ事が
全て想えば虫の供物だ
おお、祝福を
道化の笑いを!!
人生はどれ程の夢だ?
兄妹
さぁ、語ろう!!
負け戦という名の美酒の事を
●●女●●
生きる事、
●●男●●
死ぬ事が
全て想えば虫の供物だ
●●女●●
惨めな!!
●●男●●
哀れだ!!
人生は酔いどれ者の夢だ
死肉を啄む蟹共よ!!
俺の身体を喰らうがいい
ああ、死よ!!
骨だけになった俺の身体よ
それでも街は何食わぬ顔でいるだろう
男女は愛を語り
コンパドリート達は酒を飲み歌うだろう
おお、タンゴよ!!
夜を知る蛾よ!!
哲学的な甲虫よ!!
飲め、笑え!!
人生とはそういう夢だ
なぁ、酔いどれ者、ろくでなしの諸君。
死した後も、相変わらず俺達は泣きながら、
ここで陽気なタンゴを踊るだろうか?